今回は、よく質問のある腕振りです。
『腕振りがおかしいんです、直してください』
などなど質問を受けます。
この記事は、小学生向けに、腕振りのコツを解説したいと思います。
参考になる部分があれば、ぜひ試してみてくださいね。
WAVE宮崎流練習メニュー⑩です。
その他、練習メニューも掲載しております。
興味がありましたら、合わせて読んでもらえると嬉しいです。
本記事の内容
小学生向けの腕振りのコツ
この記事を書いている僕は、指導歴10年ほど。2019年度、全国32歳の部100mランキング11位。(いえーい!)
現在もクラブの子ども達と楽しく練習しています。
この記事は3分程度で読み終わります。
小学生向けの腕振りのコツ
腕振りには、色々な振り方があるかと思います。
結論から言うと、腕振りは
≪自分の振りやすい腕振りが1番≫
いいと思います。
腕振りは、その子の個性。
振る意識、ポイントも違ければ、リズムも違います。
ですので、これが正解!!と言うことはないと思います。
もちろん、効率の良い腕振りはあるかと思います。
✓腕って何のために振ってるの?
✓なんで振る必要があるの?
このことを理解しているかで、同じ腕振りでも全然変わってくると思います。
今回は、小学生向けの腕振り。
中高生、大人と成長していくと、筋力も上がってくる。
使える可動域も広がり、肩甲骨を使ったり、ダイナミックな腕振りや、体を使えるようになってきます。
小学生は、まだまだ成長途中、使える可動域も小さければ、筋力も少ない。
思ったように動かすのは、難しいかと思います。
ですので、上の✓の2つ事を理解していると、効率のいい腕振り、かっこいい腕振りで速く走れるようになると思います。
この事を踏まえて、僕がクラブや走り方教室で行っていることを紹介します。
腕を振らないで走ったらどうなる?
よく、子ども達にやってもうらのが、
『腕振らないで走ったらどうなる?』
走りにくい、スピードが出せなかったなどなど感じてくれます。
その通り、腕を使わないと、体のバランスが取りづらく、地面に上手く力が伝えられません。
だから走りにくく、スピードを出すのが難しいです。
逆に考えると、腕をしっかり振ることが出来れば、体のバランスがとれ、地面に力が伝えやすく、走りやすくなり、スピードが出しやすくなるということです。
腕振りのパターン
腕振りには、色々な振り方があるかと思います。
この記事では、3つのポイントを紹介します。
手握り方はグーでもパーでも自分の振りやすい握り方でいいと思います。
ただ、ぎゅー!!と握ったり、チョキみたいに力が入る握り方はオススメしません。
1:手から振る
2:横に振る
3:肘(手首辺り)から振る
1:手から振る
手から振ると、前振りになることが、多いじゃないかなと思います。
ここで、後ろまで振り切っていれば、いいかと思いますが、小学生でよくみるのが、
”太鼓叩き”
この振り方では、上手く地面に力が伝えられません。
走ってみると分かると思いますが、体のバランスが取りづらく、体が前に倒れしまう可能性もあります。
そして、たまーにみる
”腕回し”
これも、バランスが取りづらく、走りにくい。
ですので、小学生には、オススメしていません。
2:横振り
次は横振りです。
腕を横に振ると、肩から振ってしまうことがあるかと思います。
肩が振れてしまうと、まず、体のバランスが崩れます。
前に倒れやすくなってしまい、地面に上手く地面に力が伝えられません。
ここで、難しいのは、横振りがダメとは言い切れないことです。
横に振っている速い選手もたくさんいます。
特に女子は多いかと思います。
女子は、男子と違って、肩幅や筋力量も違って少ない傾向にあるので、横に振ることでバランスをとっていると考えられています。
これは、小学生にも当てはまるかと思います。
ですので、横に振っていても、肩からではなく、腕を振ってバランスが取れていれば、あまり気にしなくても、いいのかなと思います。
縦振りが正解!!ということではないと思いますので。
3:肘(手首辺り)から振る
最後は、肘(手首辺り)から振りです。
小学生には、これがイメージしやすく、オススメしています。
体の近くを通りやすく、バランスが取りやすく、地面に力が伝えるのが感じやすいかと思います。
個人差があるかと思いますが、後ろに振り切りやすく感じるかと思います。
注意したいことが、腕をたたみすぎて小さい腕振りになってしまうことです。
コンパクトに振れるメリットはありますが、後ろまで振り切りづらくなります。
肩に力が入ってしまう可能性もあります。
そして、力強く地面に力が伝えにくい。
長距離やマラソンなど走るときには、いいのかなと思いますが、肩には力が入ってしまうのは良くないのかなと思います。
肘の角度は、たたみすぎず、広げすぎす、自分の振りやすい角度でいいと思います。
色々な振り方を紹介しましたが、腕振りは、体のバランス(姿勢)がしっかりとれ、地面に上手く力が伝えられる振り方をしていれば、いいと思います。
ですので、上記で書いた✓を理解し、1人1人に合った振り方でいいと思います。
やっぱり、これが正解!!と決めるのは難しいです。
前置きが長くなりましたが、次は僕が、オススメしている練習方法です。
①:箱に入っているイメージ
自分が箱に入っているイメージ。体の横に壁があるいるイメージです。
この箱(壁)に当たらないように、リズムよく腕を振ります。
この振り方で振ると、自然と体の近くを通り後ろまで振りやすいかと思います。
この時に、太鼓叩きにならないように。
慣れてきたら、スピードUP
この時にバランスが崩れないように、姿勢をしっかりつくって、上半身が丸くならないように。
上手く振れてくると、自然と腰辺りが動いてきます。
腰辺りが動いてくることが大切です。
②:脚をつける
次は、①に脚をつけます。
あくまでも腕振りの練習。速くするより、リズムよく。地面を押すイメージもつかみましょう。
まずは、足踏み。箱(壁)に当たらないようなイメージで、バランスをしっかりとって、ふらふらしないように。
腕振りに合わせて、脚が動くようにタイミングが大事です。
慣れてきたら、歩きます。
ゆっくりの動きの時に上手く体をコントロールできないと、速くなった時にコントロールするのは、難しいです。
先程のイメージで、タイミングがずれないように。
ミニハ―ドルやマーカーなど、ペットボトルでもいいかと思います。
高さがあるものをがあるとイメージしやすいかと思います。
慣れてきたら、スピードUP。
前回、練習メニュー⑧(自宅でもできる練習メニュー)で紹介したペットボトルももあげが参考になるかと思います。
③:走る
最後は、走ります。
全力でなく、8割程度、気持ちよく走るくらい。
「俺、私、まだスピードあげれるし」
くらいでいいと思います。
腕を振り切ってバランス(姿勢)が崩れないように、地面を押す。
やることが多く忙しいですね笑
腕振り1つでも意識することが、少なくてもこれだけありますよ。
1日で完璧を求めず、”こんな感じかな”から始めるといいかと思います。
やっていくうちに自分の腕振りが出来上がっていきますよ。
腕振りにおすすめの練習は、やっぱりスキップですね。
スキップは腕を使わないと上手く出来ませんので。
腕振り制限走などもいいですね。
今度紹介したいと思います。
✅記事のポイント
小学生向けの腕振りのコツ
・腕振りの意味を理解する
・バランスをとって上手く地面に力を伝える
・タイミングを合わせる
こんな感じです。
楽しく練習することが、競技力向上に効果があると言われています。
楽しんで練習しましょう。
⇦スキップはこちらのHPにも詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
⇦YouTubeでも色々とやっています。
いいなと思ったら、チャンネル登録よろしくお願いします。
現在、コロナウイルス感染防止対策で3/26まで教室、個人レッスン等は行うことができない状態です。
ですが、26日以降のお問い合わせなど、電話お問い合わせは受け付けております。
お気軽にお問い合わせください。
1日でも早く、コロナウイルスが終息することを願っております。
代表 大脇 健志
合わせて読みたい記事